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橋梁塗装
橋梁塗替え、工事の今
既存塗膜に有害物質が含まれている可能性があります
鉛など有害物質が含まれている橋梁塗料の剥離作業に対し、厚生労働省労働基準局安全衛生部より通達が出され施工業者、作業者及び発注者にも安全対策の周知徹底が求められています。
高齢化した橋梁の長寿命化対策として、延命を図るべく多くの塗替え工事が行われています。
その既存塗膜中に、鉛・PCBなどの有害物質が含まれている橋梁も少なからずあり、素地調査などの作業の際、作業員の安全性の確保、外部へ漏洩防止対策や法令を遵守した廃棄物の管理及び処理が求められています。
PCB
PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、昭和43年から昭和48年までの間に生産された塩化ゴム系塗料の一部に可塑剤として使用されていました。 人体に入ると様々な障害を生ずる有害物質であることが判明し、現在、使用が禁止されていますが、昭和48年以降に使用されていた塗料にもPCBが含まれていることが確認された事 例も多数報告されています。 当時の橋梁に塗装された塩化ゴム系塗料はそのまま現存しているものも多く、塗替え工事において素地調査の際は、剥離作業時の安全対策、周囲環境への漏洩防止対策、PCB含有塗膜 及びPCBに触れた廃棄物の適正処理が求められています。(PCB廃棄物は、運搬にも法的制限があり、また処理場に関しても環境省認定の無害化処理確認施設でしか処分できません。)鉛
かつて橋梁などの防錆塗料に用いられていた有害物質として代表的なものは、鉛系錆止めペイント、フタル酸樹脂ペイントに含まれる『鉛及びその化合物及び六価クロム及びその化合物』があげられます。 これらを含む塗膜は、塗替え塗装時の素地調整などによって産業廃棄物になった場合、法的に適正な管理及び処分を行う必要があります。鉛の毒性は、ばく露(接触、定着)により腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症などの様々な 中毒症状や、溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響などを引き起こすとされ遺伝毒性も報告されています。NEWS
お知らせ一覧
橋梁塗装は特殊工事
鉛・PCBを含む橋梁再塗装は特殊工事です。
POINT01
事前調査
橋梁塗替え計画前に、既存塗膜の含有量試験を行う必要があります。
既存塗膜に鉛・PCBなどの有害物質が含まれていないか確認します。
(結果が出るまで約3週間ほどかかります)
POINT02
設計サポート
試験結果により有害物質が含まれていた場合、仮設計画の見直しをサポートします。
POINT03
安全対策
作業時は施工範囲内を密封し、クリーンルーム、エアシャワー、負圧機、真空掃除機などの設備を設置します。
POINT04
環境対策
既存塗膜を剥離した廃棄物については法令に則った処理を行います。 産廃処理には高額な費用が発生する場合がありますので、事前に確認が必要です。